ハワイ・マレー沖海戦 ハワイ・マレー沖海戦
 
 
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ハワイ・マレー沖海戦 :

この作品は戦争映画としてはサラリと見てしまえる性質をもっています。それはこの映画が戦時中に製作された国策映画の一つであり、反戦のメッセージがひとかけらもないためでしょう。国策作品でも戦争を扱えば、当然、反戦を思わせる内容になることもあります。しかし、この作品のストレートさはその例には当てはまりません。<P>主人公たちは勇猛果敢、英雄として描かれ、爽快感すら見る者に与えます。こうした性質は良くも悪くも、東宝のパノラマ的戦記映画に大きな影響を与えています。「日本海大海戦」「山本五十六」「太平洋の嵐」など戦後の東宝作品と見比べるのも一興でしょう。

はじめ真珠湾攻撃を再現し、奇襲攻撃1周年を記念し封切られる予定でしたが、海軍省の注文でマレー沖海戦(海軍陸攻隊がマレー沖でイギリス海軍のプリンスオブウエールズとレパルスを撃沈した)を追加した映画となりました。(したがって話の流れは多少無理があります)まぎれもない国策映画ですが、戦後も活躍する藤田進、原節子、またクレジットにはでてきませんが、木村功が予科練習生で出演しています。映画ファンとしては円谷監督の特撮でしょう。かずかずの特撮映画の元はこの映画や「加藤隼戦闘隊」「雷撃隊出撃」にあったと言えるでしょう。

戦時中に制作された作品で日本軍が真珠湾とマレー沖で米国と英国に大勝利する。考えさせられる作品で『ムルデカ』や『トラトラトラ』を観た時のような高揚した気分はない。当時は古き良き日本が暴走した時代、現在は古き良き日本を忘れてしまった時代だと思う。作品の根底には質素倹約、家族愛、国と故郷を思う心、不屈の精神、頑張りの心など普遍的なテーマが描かれている。現在を生きる我々が学ぶ点は多い。ハリウッド映画好きにはお勧めである。なぜなら現在のハリウッド映画は米国を主人公にしてこれと全く同じ手法で作られているからである。この作品が偏っているのならハリウッド映画もまた偏っていると言える。その一点に気づくだけでも一見の価値があると言えるだろう。

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