このレビューもどなたも書かれていらっしゃらなかったので、僭越ながら少し書かせていただきます（ファンの方ならＢＯＸ購入されますから、きっと単品のものには書き込みがないのでしょうね。我が家にもＢＯＸとなぜかビデオまで全巻あったりします←両者に販売開始の差があったので＾＾）<P>２巻は、医師たる直江先生の姿がより明確になっていき、倫子が少しずつ心奪われていく姿が描かれています。全編に欠かせないアイテムであるたんぽぽも２巻で初登場します。たんぽぽの土手で二人、空を見上げる姿は全編終わった今見ると涙がぽろぽろ出てきてしまいます。二人でボートに乗せてあげたかったなぁと。<P>ところで、３巻のレビューにも書かせていただきましたが、たぶん２巻だけ見られても３巻が気になり４巻、５巻と続き、また１巻から見たくなるというメビウスの輪状態になることは間違いないかと思われますので、「２巻あたりから見てないわ」と２巻だけ購入もしくはレンタルされたとしても、結局ＢＯＸを購入される結果になりそうです。<P>何度見ても、幾つになって見ても、その時々によって感じる場面が異なり、色々考えさせられるとても奥の深い映画です。このような一生心の友となる作品に出会えることはそうそうありませんので、もしこのドラマが心の波長にあうようでしたら、とてもすばらしいことだと思います。

	&nbsp;&nbsp;&nbsp;渡辺淳一の『無影燈』を原作に、倉本聰脚本、田宮二郎、山本陽子主演で1973年にドラマ化された名作が、中居正広、竹内結子のフレッシュなコンビでリメイク。天才外科医直江とそんな直江を健気に慕う若い看護婦倫子との、せつなくも悲しい恋の行方が繊細なタッチでつづられる感動作だ。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;医者としての腕は抜群だが、どこか人を寄せつけない冷たさを漂わせる直江。そんな直江の秘密めいたところに次第に引かれていく倫子。しかしこのときすでに、直江の体は不治の病に冒されていた…。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;残酷なまでのクールさが魅力だった田宮二郎の直江に対し、中居の直江はナイーヴなせつなさをにじませて、役者としての新境地を見せる。透明感あふれる映像美もまた、悲恋のピュア・ストーリーにふさわしい。（麻生結一）