時代錯誤な因習が今もなお生きている山村を舞台に血筋にまつわる因縁を描いた作品。<BR>説明的な台詞が無く、方言でぼそぼそと喋るシーンも多い、そのため前半わかり難いと感じる場面もあったが、ストーリーの展開とともに村人たちの人間関係や背景が自然に飲み込めてくる。<P>むしろエンターテイメントを意識しない自然体の演技が日常感を出していて、恐怖をリアルに伝えている。<BR>ホラーによくある血糊で厚化粧したおねえさんも顔色の悪い子供も出てこない、絶叫もほとんどない。<BR>子供だましの演出を排してしまった潔さを感じる大人向けのホラー作品。
何より方言がきつく、殆ど何を話しているのか解らない。<BR> 更に、俳優さんが完璧に方言の発音をしているのか不明な為、かなりの難解さ。<BR> 肝心のﾎﾗｰは、思わせぶりだが映像表現に説得力が無く、俳優の表情だのみ。<BR> 俳優さんの持ち味を感じさせない撮影方法は、監督の力量を感じさせる。
見た目の怖さより、山奥深い村の因習、信心の不気味さを映像で表現し怖さを誘っていく映画です。渡部篤朗、天海祐希さんと主役級はどちらも実力派ですのである意味安心してみることができました。<P>大きな音出して、絶叫のシーンとか、条件反射的に驚かすといった映画がリング以降にはやってしまって、その手法に飽きてしまい最近ホラーが面白くないといったかたには楽しめる映画だと思います。
