今まで、映画館でしか出会えなかった怪獣が家庭のテレビで観れるようになった記念作。<P>わくわくしてテレビの前に座ったのを覚えている。<P>TV特撮物のファンであれば、歴史的なこの作品は観なければいけない。<P>当時は知らなかったが、1話の出演怪獣「ゴメス」は、映画館のヒーロー「ゴジラ」の着ぐるみを改良した怪獣だったのだ、本当に文字通り、映画館の怪獣がお茶の間にやってきたのだった。
円谷プロが手がけ、その後快進撃を遂げるウルトラシリーズ最初の作品。ウルトラマンもウルトラセブンもこのシリーズの成功なしにはなかったかも知れない。 この巻はその最初を飾る記念碑的作品だ。トンネル工事の現場に古代生物が呼び起こされる「ゴメスを倒せ」は愛嬌の感じられるリトラの活躍に思わず力がはいる。「五郎とゴロー」はホルモンの異常をきたすクルミを食べた猿と青年の友情がいじらしい。宇宙開発を題材にとりつつ、独善的な人間の思い上がりに警鐘を鳴らすのは「宇宙からの贈り物」。恐るべき太古の世界が現代に蘇る「マンモス・フラワー」。どの話もありふれた現実にふと兆すもしもの世界-アンバランス・ゾーン-に見る者をぐいぐい引き込んでいく。石坂浩二のナレーション、エレキ・ギターによるテーマ、万城目淳と一平のコンビ、カメラマン由利ちゃん、一ノ谷博士。どれをとっても懐かしいが、それらが皆驚くべきクオリティで蘇った。
このシリーズがDVDで出るのをどのくらい待っていたか自分でも分かりません。全てがモノクロで懐かしく思います。特に「これから30分、あなたの目はあなたの体を離れて、この奇妙な世界へ入っていくのです…… 」と言うセリフが久しぶりに聞いたので感動してしまいました。(笑)それとデジタル編集で画質が綺麗になっており、よほど丁寧にリマスターしていたんだなと思いました。