日本海大海戦 日本海大海戦
 
 
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日本海大海戦 :

日露戦争を勝利に導いた日本海海戦を東郷平八郎元帥を描いた作品。新鮮なのは戦争映画で日本が勝利する事。これは珍しい。戦前の教育を受けた世代が現役であった1969年制作の映画。この映画を観た後、広瀬武夫について調べてみた。1969年当時の人は皆、知っていたであろうが私は知らなかった。日露友好に尽くした立派な人であったようだ。映画では日本が「技術力」と「精神力」で勝った事が描かれている。どちらが欠けても日本は勝てなかった。技術力を考えた時1941年から45年に至る戦争で日本が勝てない理由も理解できる。だがそういった描き方もまた戦争を知っている世代の産物と言えるのかもしれない。

先日、友人と戦艦三笠を見学に訪れた。三笠は日本の勝利のしるしであると同時に日本の敗北のスタートである。日米開戦に最後まで反対した井上成美大将は東郷元帥の神格化に強く反対していた。とりわけ、海軍大学の教官時代、学生に日本海海戦終了後の東郷さんの連合艦隊解散の辞についても議論の必要性を呈したという。東郷神社に続き山本五十六に山本神社を建立せんとする一部の動きに断固反対したことは広く知られるとおりである。昭和の初めまで東郷さんはに大艦巨砲主義のシンボルとして伏見宮とともに海軍人事に大きな影響を与えたのである。舞鶴の機関学校改革に際しても「釜焚きが何を言うかと」機関学校の兵科昇格に反対したりもした。海軍兵学校にはその遺髪までも祭り挙げられた。井上成美大将は「人間を神にしてはいけません。」と・・・しかし、その責任を東郷さんに求めるのはできまい。ロシアバルチック艦隊を日本海軍として完膚なきまで打ち負かし、アジアの夜明けの立て役者であったことは確かなのである。笠の演じる乃木さんと並んで三船敏郎の長官役ははまり役ですね。海戦映画として楽しめます。東宝戦争映画の良き伝統が受け継がれています。

数多い日本映画の戦争映画の中では、淡々と歴史に基づきその時代に生きた人間像を描いています。日本の戦争映画には後世の人間の思惑が挿入されていることが多いのですが、この映画は極限まで追い込まれ明日の日本を考えた先人たちの苦悩と決断を垣間見ることができます。また、特撮についても古さを感じさせない迫力があり、日露戦争ものでは秀逸。

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