この作品はとても良かった。ほとんどのサスペンス邦画はダラダラ謎解きをしているだけだが、この作品は一味違いテンポよく進んで良かった

アクションやサスペンスを洋画風に作り上げるべく、果敢な挑戦をした作品。水野美紀、黒木瞳の女優ふたりもいいし、ミサイル制御室のセットやアクションシーンもよくできている。たしかに原作のプロットをうまく映像化できているかといえば難もあるのだが、なにより、こうした娯楽性を追及した映画を作る姿勢を、邦画界は持っていいはずだ。「ダイ・ハード」の物真似に終始した「ホワイトアウト」と違い、オリジナリティもある。「催眠」の続編と誤解されなければもっと楽しめるにちがいない。大甘かもしれないが邦画の将来に期待しこの点数をつける。