98年に放送されたスペシャル第2弾です。今回は青島と室井の新たな衝突があり、恩田すみれが自身を無くすなど、シリーズの中ではシリアスが多いと思います。逮捕された犯人は女性で、夫に暴力を受けていた訳ですが、その事に同情するすみれには観ている女性は感情移入出来るのではないかと思います。ラストは映画版へと続いていくのですが、青島と室井がお互いにどう和解していくのかが見所です。そして、今回では袴田課長のジョッキをめぐるトラブルやスリーアミーゴスなどの漫才コンビも見逃せません!
全シリーズの中で一番もどかしい感じが出ている作品。しかもMOVE1への複線も貼ってある。<P>すみれの葛藤、青島の葛藤、室井の葛藤、それぞれを上手に描かれているのは澤田監督ならでは。アクションよりも主要3名のキャストの感情にゆさぶられるはず。<P>このDVDの続きにMOVE1を見ると面白さ2倍。
必殺のメインテーマの構成と流れが、映画に向けて、カスタマイズされていく過程が、よく判ります。<BR>新城が、歳末、番外編を経て、確信的に室井と青島の関係の破壊をもくろんでいるとしか思えないシーンもあり、テレビシリーズでは登場していないキャラクターの中でも、突出して「立ってきた」感があるように思えました。いい正義の悪党ぶり(?)、です。<P>基本的に、室井は、未だ、組織の矛盾の中でがんじがらめになって、青島らよりも、立場上、責めているように思えて、相当、胃に来ているようです。監察官という立場は、既に問題の多い室井に対する、上からの洗礼、まあ「嫌がらせ」でしょう。話を転がしていくには、当然あってしかるべき展開のように思います。<P>すみれの葛藤や迷いは、すれ違いの!シーンも含め、青島の行動とリンクしており、「いい味出してるなぁ」という映像で構成されており、ふたりの感情的なものには、不安を感じることなく観賞出来ましたね。<P>うーん、まあ、しかし、唯一、逃走犯との待ち合わせに有明コロシアム内はないだろうと。しかも、誰もいない夜の、センターフィールドのど真ん中は、もう少し、考慮していただけたらと思いました。<P>テレビシリーズの最終話の、実は酒場の客、店員全て捜査員で、犯人を包囲するというのは、コメディと緊張の双方が融合した絶妙の仕掛けでしたが、女性ふたりを有コロで、ワールドカップで暴動発生、鎮圧みたいな物量で取り囲むのは、「作中税金」「実質制作費」の無駄遣いでしょう(笑)。<P>露骨にリアル過ぎてもどうかと思いますが、最低限ち?リアリティがないと、感情移入出来ませんからねぇ。<P>まあ、星5つは、差し上げられませんが、4つ分は、楽しませていただきました。