値段も高いですが、 それくらいの価値ある作品です。<BR>戦争、 革命、 民族紛争、 東西対立を中心に20世紀の歴史を概説しており、<BR>悲壮感ただよう 主題曲も より一層作品を 盛り上げてます。<BR>非常に 重いテーマの作品ですが、 人間とはなにか、 人類とはなにか、<BR>20世紀とは どんな時代だったかを 考えさせられる秀作です。<BR>人間とは なんと 愚かしく、 無慈悲な 生き物か 痛感させられました。<BR>いや、 そうとは 解っていても 同じような過ちを繰り返さずにはいられ<BR>ない業の深さに 打ちのめそうになりました。<BR>こんなことばかりやっている 人間が どうして 他の生き物と比べて<BR>すぐれているなどと言えるでしょうか?<BR>同じ人間でありながら、 思想が異なると言っては 相手を攻め、 民族が<BR>異なるといっては 相手を殺戮し、 政治体制が 異なるといっては 相手を<BR>敵視し、 そのくせ 誰もが 口をそろえて 「正義は我にあり」 とうそぶく。<BR>全く 人間とは 救いがたい 存在だと思い知らされました。<BR>なにも考えず、 なにも感じず 日々 無為に過ごしていると、 まかり間違えば<BR>自分たちが とんでもない犯罪者になりかねないということを 教えてくれる<BR>貴重な 一編です。<BR>是非 一家に 1セット 置いて ときおり 鑑賞してみてください。
内容、静かで哀しい音楽と演出文句無し。…映像という媒介が初めて世界に出来てから淡々と撮リ続けたそれはとても言葉で言い表せません。人間という種の根本的な何かを強烈に問い掛けるそれは叡智の結晶なのか愚かさの証なのか。まさに人間「そのもの」の縮図のようだ。罪と贖罪、戦争と平和、生と死、繁栄と滅亡…この世はそれらを交互に繰り返し続けるから「こそ」成り立っているのかもしれません。都合の悪い歴史から眼を背けがちな我々人類にとってこのBOX程価値があるものは無いだろう。<P>…観終わると泣けてきます。<BR>永遠に進化もせず変われない普遍の種としての我々に。<BR>減点できる余地が無い。<BR>★五つ
20世紀になり可能となった映像による伝承。<P>近代のさまざまなできごとが映像により綴られています。当然ですが、やはり活字とは全く別物の印象と迫力を与えます。映像も被写体も今に比べると「素朴」なので、ちょっと違和感があって逆に深いインパクトを受けました。しかし人間て戦争大好きなんですね、ずっと戦いっぱなしだしそれをまた映像にしっかり残すんですからね。最近は戦争の大義名分の作り方も込み入ってきましたし、映像の残し方も複雑になってきました。映っているものは事実かもしれませんが、撮る背景や撮り方には恣意性がある。21世紀は「映像の世紀」として括ることはとてもできないですね。