ライブは屋外で行なわれている。明菜の髪が風に揺れている。日の光の下、明菜は全開で笑い、泣く。ありきたりの言い方だけれど、少女の顔と大人の女の顔が交互に現れる。このライブを撮った人の演出はあざといくらいで、オープニングにはよみうりランドの水中バレエが使われている。そのあとに、ジェットコースターの映像が続く。<P>明菜の不安定な状態をそのまま切り取ったようなビデオ。楽屋でメイクする明菜はまるで子供のようだ。それが舞台の上では大人の顔になる。しかし大人の顔は続かない。ふとした拍子に素の顔が現れる。それを見ていると、ディスプレイの中の彼女に向かって「幸せになって下さい」と言いたくなってしまう。心から幸せになって、心から笑ってください。そして歌を歌ってください。<P>中森明菜さんを好きな人には、是非見てもらいたいライブです。デビュー曲に向かって遡っていくのを聞いているとせつなくなります。ラストの『スローモーション』がすばらしい。
明菜が若さとパワーと自信と勢いで押しきった、迫力十分のライブ。その後の、屋内で行われた、お化粧きっちり、凝った衣装のライブよりも、明菜が生き生きとしている。見る楽しさと同時に、言うまでもない確かな歌唱力も楽しめる。リリースされたCDよりも、こちらのライブのほうがインパクトがあると感じられる曲もある(もちろん映像の力も大きいのでしょうが)。個人的には、「サザンウィンド」の楽しい振り付けと「スローモーション」の清楚な雰囲気がオススメ。何度見ても聞いてもアキナい!