父（シンボリルドルフ）が歩んだみちとは違い、<BR>骨折を繰り返す、困難な道ではありましたが、<BR>骨折さえなければ、父、息子２代での三冠馬は<BR>間違いなかったと思います。<BR>ナレーションにもありますが、４歳（現３歳）での<BR>テイオーは無敵です！！<P>また、彼のラストランとなった有馬記念の<BR>1年間のブランクを置いての1着は壁にぶつかったとき<P>自分の中でも元気をつけてくれるようなレースです。<BR>競馬に興味がない人でも1度彼の栄光と挫折をみてみると<BR>勇気を分けてもらえると思います。<BR>有馬記念の最後の「奇跡の復活！」という奇跡と言う言葉が<BR>1番似合う馬ではないでしょうか！？
史上最強馬シンボリルドルフの息子として生まれた彼は、素晴らしいサラブレットであった。皮膚の薄い、贅肉のつかないスリムな馬体、そしてその柔軟な筋肉は、名馬だけが備え得る究極のものだった。<BR>皐月賞、ダービーは素質だけで軽々と勝った。<BR>が、ここで最初の骨折、彼の類い希なその能力に、骨格がついていかなかったのである。<BR>復帰２戦目の春の天皇賞、負けはしたが直線を向いてジョッキーからのゴーサインがでたときに、一瞬羽が生えたと錯覚したその瞬発力には、驚かされた。<BR>再び骨折明け２戦目のＪＣ、本調子とはほど遠い出来の彼が、闘志を剥き出しにして見せた勝利は、今も忘れられない。<BR>そして３度目の骨折を克服して、結果的には最後のレースになってしまった有馬記念、人知を越!え!る奇跡の走りには、ただ感動した。<BR>彼が、完成されたサラブレットとして、本調子で走ったことはただの一度もなかった。それでいてあの素晴らしい戦績を残したのである。<BR>怪我さえしなければ、この奇跡のサラブレットはどのような活躍をしていたのであろう？と、今でも考えずにはいられない。
