NHK連続ドラマ「ちゅらさん」の記憶も新しい、「おばあ」平良とみさんが注目された作品ですね。孫娘と祖母、それぞれの恋を描きながら、沖縄の解放されているようで、閉鎖的な一面も垣間見ることのできます。<P>全体としては、ひょうひょうとして、後味のよい佳作。近所の雑貨店で突然始まる演奏など、ミュージカルとは言えないが沖縄音楽だけでなく、いろいろ物語の中に挿入されます。鈴木清順監督のような抽象的なカットが多いような気がしますが、真面目な、またダイナミックなストーリー展開より、そういう遊び心が好きな方にはお勧めです。
何度見ても楽しめる。沖縄という舞台がいい。沖縄の方言がいい(独特のイントネーションと語尾の“さー”)。おばあが最高。村上淳が彼の出演作の中でも最高のはまり役。いつも卑猥なことをいう、変なイングリッシュをしゃべるおじい。最高です。演技もいい。冒頭とラストに流れるピアノ曲は、マイケル・ナイマン。恋愛映画としても一級品。ぶつ切りのようにどんどん進んでいく演出。台詞。何度見ても引き込まれます。この世のどこにもない“パラダイス(あいしてるらんど)”を表現した永遠の名作。でも本質は、切ない、悲しい映画です。DVDジャケットは、沖縄在住の版画アーティスト、なかぼくねんさんの作品です。
何度見ても、なんだかほっくり、幸せになれる映画です。<P>沖縄民謡、沖縄現代民謡風ポップスが好きな人(今度の紅白に「ビギン」が出るのを注目している人ならきっと)一度見たらやめられない魅力が詰まっています。今は亡き林昌さん(カデカルリンショウ・・・感じが出てこないのでカナでごめんなさい)、ネーネーズの美佐子ねーねー、そしてとびっきりの登川誠仁さん、主演は最近NHKでもとみに有名になった平良とみおばあです。