”オネアミスの翼”のすごい所は、現在の地球に良く似た、それでいてめちゃくちゃエキゾチックな異世界で繰り広げられる、コミカルな展開ながら随所に人類の発明の歩みとそれによって得られた便益、そしてまたその恩恵に預かることよりもむしろその痛みを見つめる人々を描くことによって一つの世界観を見事に構築している所にあると思います。そして圧巻は最後のシロツグの台詞、それに引き続き、液化水素によって結露した大気の結晶を舞わせながら圧倒的な存在感で発射されるロケット。そして人類初の宇宙飛行士として地球の外に飛び立ったシロツグが人類に向けて発したメッセージは・・・ 是非見てください
ストーリーの素晴らしさは誰しもが語るところでアルので割愛する。<BR>この作品に登場するメカ群の並はずれた考証の深さを感じて欲しい。特に戦闘機!<BR>先尾翼にして二重反転の後退角ペラを持つ王立軍戦闘機に、初期のジェット機<P>らしいディテールを持つ共和国軍戦闘機。こいつらが繰り広げる空戦シーンをを見ずにメカアニメは語るべからず! 大戦機マニアをもニヤリとさせる「深い」考証、設定、描写の数々にノックアウト間違いなし。<P>最近の「ポリゴンデータにテクスチャ張ったモデルをディスプレイ上でぐりぐり動かすだけ」のアニメを「リアル」だと思ってる若い衆(笑)は、是非この空戦シーンを見て「究極の手書き描写の凄まじさ」を体験して欲しい!<BR>鳥肌モンでっせ!!
主人公のモノローグから始まるこの映画。<BR>「子供のころはジェットのパイロットになりったかった…」<BR>「そんなものにはなれないってことが成績表が教えてくれた…」<BR>「だから宇宙軍に入ったんだ…」<BR>主人公の挫折感から始まるストーリーは、共感というよりひどく自分自身をさいなめる感覚がありました。<P>だからこそ、ロケットを飛ばすという目的も、わがことのように喜び、悲しめる、大変すばらしい青春映画として、<BR>今でもときどき見なおして自分を励ましてします。<BR>保存版としてDVD販売は大変ありがたく思っています、が…もう少しお値段を下げていただきたいなぁ…<BR>人に気軽に勧めれる値段ではないので、☆一個減らします。